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古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家

古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家
井形 慶子

定価: ¥ 500
販売価格: ¥ 500 人気ランキング: 20,536位
おすすめ度:
発売日: 2004-05
発売元: 新潮社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

足るを知る、という幸福のあり方
英国と日本の住宅の違いから始まり、社会経済インフラ論、
家族のあり方、個人のあり方、文化のあり方、
国のあり方、はては、人間の幸福な生き方
にまで及んだエッセイ。
これは読んでよかったです。
結局、持ち家や財産っていいますが、人間死んだらおしまい。
本書を貫くのは、人間の幸福とは、スピードでも消費でも遊び
でもなく、「人間、足るを知る」ということ。
物欲は際限がありません。
でも、英国でも最近の若者は米国化しているとは、
あとがきで書いてありますが、でも、我々が知っている歴史ある
英国、英国人は、モノを大事にし、自分の個性を
演出するそういった肉体をとりまく環境である、という思想。
最後まで読むと、英国礼賛に読めてきて、途中、ちょっと
イラつくこともありますが、でも、それは、ストレスフルな
毎日を送る、背中を押されているような社会で暮らしている
自分との対比で生まれる、悪な「イヤな」感じであるらしいことに、
じょじょに気がついてきます。
たまたま英国であるだけで、米国化する世界、資本主義経済最
優先の世界に生きる我々の、コマーシャリズムとメディアに
洗脳された生き方、幸福感とは、対局にある
(文明、文化が近似している、という意味で)英国の歴史や文化の
重み、100年前とあんまり変わっていない町並みや住環境、
それにあこがれる我々・・いろいろな思いが万華鏡のように
つまった小さな、貴重な本に出会えました。

なんとなく感じていたことへの投げかけ
賛否両論のこの本が商業的にも成功を収めた事実は何か。
誰もが住宅を購入するときに直面する近隣の町並み。
日本の家の不透明な価格。みんな家に夢を求めたい気持ちがあるものの、 
欠陥住宅が建てられる背景には、作者が指摘するところの家が消耗品に
ならなければ儲からない人々がいて、われわれはそこに物申せずにいた
と知る。家は人権、人生そのものとイギリス人は考える。
『家はわが城』という価値観も、この本から本格的に議論され始めたと
住宅専門誌を読みつつ感じる。
ふだん感じていた住宅に対する矛盾を、イギリスを参考に解き明かしたこの本の役割は大きい。
曖昧な書き方でなく、大きな問題提起がなされている。
1人でも多くの人に読んでほしい本として星5つ。

著者の問題提起を謙虚に受け止めるべき。
著者の盲目的なイギリスびいきは確かに滑稽ですが、日本に対する批判は、的を得ていると思います。確かに日本の町並みは醜いですから。日本はもっと、この問題点に真剣に取り組むべきだと思います。

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